誕生から7日目で初めて新生児は産屋を出て他の人と対面をします。お七夜の祝いは産屋で行われ、
産着として打掛を肌着のうえに着せますが、男子は左手より、女子は右手より通し、帯は結ばずに打ちかけておきます。またこのお七夜の日に名前をつけることが多く、書き方は檀紙または奉書紙に、向かって右に誕生年月日、中央に名前、左に年月日と命名者何の誰と記し印を押します。出生届は誕生から2週間以内に役所の戸籍係に提出しなければなりませんので、お七夜の命名については現代でも理にかなっております。
そして産婦の色直しは三七日の夜、21日目に行う枕直しで、この日より床上げです。欧米では産後すぐに立ち働いているようですが、医学的には3週間目には内部の傷も大体治癒していると言いますので、しきたりによって母体を保護していたとも言えましょう。