一般財団法人 礼法弓術弓馬術小笠原流
小笠原流は、鎌倉幕府創設期から室町、江戸時代を通じては将軍家師範として、また武家社会が崩壊した明治維新以降は、広く一般にも公開し、時代の要求を取り入れながらも日本の伝統文化を守るべく、初代小笠原長清より八百有余年にわたり一子相伝、礼法・弓術(歩射)・弓馬術(騎射)の道を連綿と継承してまいりました。 かつては任意団体として全国門人の方々と共に、各地における儀式執行を通じ小笠原流の保存、伝統技術研鑚の場としておりましたが、任意団体には、それ故の制約と限界があります。そこで平成二十二年七月、事業の効率化並びに組織化を図り、一般財団法人礼法弓術弓馬術小笠原流を設立いたしました。 その目的は小笠原流礼法・弓術・弓馬術の文化的遺産の継承、及びその伝承に努めることにあります。
理事長挨拶
あえて誤解をおそれず申し上げますと、日本の礼法に流派は関係ありません。言い換えれば、どの流派においても起居進退、お辞儀をする、物を持つといったあらゆる所作において、可能な限り無駄を省き、常に正しい姿勢を保つことにより、自己を律することを目的としているからです。 現代社会はいかに楽をするかという風潮に満ちております。 流鏑馬を研鑽しようという人でさえ、型の模倣のみで辛い稽古はしたくないという方を見受けます。最近の弓道では、袴の裾を踏んで袴が下がり、帯が常より多く出でしまうことを嫌い、踏んでもずれることのないよう帯の上部に袴をつける着付けを勧めています。礼法においても、足首が辛い跪座の姿勢を避けるようになってきました。 日常の基本である礼法は、その日常を通じて自身の体を鍛えることも、また目的であります。常に正しい姿勢を維持することは、楽な姿勢に慣れてしまうと簡単ではありませんが、礼法の鍛錬なくしては弓も引けず、まして流鏑馬は出来るわけがありません。 八百年以上にわたり守り続けてきた武家礼法の伝統を、今後に残していくことが我々の使命でありますが、伝統の保存には個人、また任意団体では自ずから限度もあります。門人をはじめ一般の方々からも多くのご支援、また後継者の育成にご協力を賜りたく、一般財団法人礼法弓術弓馬術小笠原流を設立いたしました。これよりは、一般財団法人として確固たる基盤を整備してまいる所存です。
弓馬術礼法小笠原流
第三十一世宗家 小笠原清忠
事業内容
行事の執行、出版事業をはじめとする、小笠原流の普及および継承に関わる活動を行っています。